医者の夢は夢で終わる?
「将来はお医者さんになりたい」スポーツ選手やケーキ屋さんに並び、10年前位はこのような夢を持つ子供も多かったように思います。当時の子供たちがその時の志を未だ残していれば現代の医療業界は安泰なものとなっているでしょうが、実態はどうなのでしょうか。子供の頃のお医者さんごっこは本物のお医者さんに通ずるのでしょうか?医者になるための大前提として、まずは大学医学部への進学が挙げられるでしょう。これは大前提であり、なおかつ、最大の壁の一つといえるのではないでしょうか。高校時代までに学ぶことが多いのは勿論のこと、合格してからも凄まじい量のカリキュラムをこなしつつ、他の学部とは比べようのない高額な学費を納めなければならないのです。医学部は入学から卒業まで6年かかるのが普通ですが、その卒業までに国立大学の医学部で平均350万円、私立になると平均2000万円を超える学費がかかってしまいます。私立大学の中でも帝京大学などは4000万円の学費が要求されるといわれており、ここまでの金額を払える家庭は国全体でもかなり限られてくるといえるでしょう。そもそもお金持ちでないと携われない。それが医療の実態だといってしまうと乱暴なようですが、将来開業医として大成しようと思ったとしても、銀行から融資を受けるには不動産のような担保が必要になるなど、医者である以前に資産家である必要もあるのが現状です。子供が憧れる街のお医者さん、しかしてその実態は途方もない苦労と、途轍もない金銭の上に成り立つものなのです。